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周産期のグリーフケアについて

産まれるほうは、おめでたいことなので
いろいろ話題にしやすいのですが、反対のこととなると
中々、話題にはしづらくなりますね
できれば避けたいことなので、当然と言えば当然なのですが・・・

最近見た記事で
「死産・流産のグリーフケア」について書いてあるのを読みました
(表題の『周産期』とは、妊娠22週以降から出産後1週間未満までの時期です)

ちなみに、グリーフケアとは別名「悲嘆ケア」ともいいまして
子ども・配偶者・親・友人など大切な人を亡くし、大きな悲嘆(グリーフ)に襲われている人に対するサポートのこと、です
もっと詳しく知りたい方は、日本グリーフケア協会で検索してアクセスしていただければ詳しいことがわかると思います

話を戻しますが
その中に書いてあったことで、私が注目したことは
「妊娠中の時点で、重大な障害・疾患が見つかり、産まれても生きられないことがわかっていたとしても、ちゃんと産んで対面して悔いのないように過ごしたいと思っている方が、思っている以上に多かった」ということ

最近になって「誕生死」という言葉も聞かれるようになりました

こういった場合、医療側としましては、どちらかというと
「産まれた赤ちゃんを見てもショックだろうから、わかった時点で妊娠の継続を断念しても仕方ないだろう」
「産まれてすぐ、重大な障害や疾患がわかって、すでに死亡してしまった場合は、なるべく詳しいことをご本人には知らせないほうがいいだろう」

という、考え方が多かったのではないか、と思いますので

妊婦さん・産婦さん、そしてそのご家族が、自分できちんと受け止めて気持ちの整理をしたい
と思ている方に対してのケアがまだまだ確立されていないのだなと感じました

海外では(欧米諸国の先進国など)このような研究も進んでいて
積極的にケアに乗り出しているようなのですが
日本では死生観や宗教の違いもあるので、それをそのまんま持ってくるのは違うと思いますけど
死産や流産があったときの型にはまったマニュアルだけでなく
それぞれの想いに対応できるケアが、ご本人・ご家族が納得のいくようなケアが確立されていけるといいなと思いました


古い話ですが
産まれてすぐに「無脳児」であることがわかり
Drからすぐに「見えないようにガーゼかけて」と言われ
Drからご本人の説明がある間に、そーっと見えないようにして
他のスタッフにすぐに別室へ連れて行ってもらった記憶があります

17・18週くらいで胎内死亡された方が、これが2回目だったので
「私は、何回妊娠しても健康な子供が産めないんだ」と嘆かれたときも
ちゃんと言葉1つかけることができませんでした

まだまだ「悲しい事なので早く済ませて忘れてもらった方がいい」という風潮があったとはいえ
あの時、もっとなんとかできなかったものだろうかと、未だに後悔することがあります

私が2人目を出産したとき
その後、お師匠様となる助産師んさんの助産院で出産したのですが
別に聞いたわけでもないのにお師匠様がボソッと私に言いました
(多分私が助産師だからそういう話題になったのだと思いますが)

「何回妊娠しても、いつも妊娠中期に異常が見つかってしまう人がおってな
調べたところ染色体の異常で、赤ちゃんを授かることはできないと言われたそうなんじゃ
それでも、最後に妊娠した子をちゃんと産んであげたいと言って相談しにここへ来たんよ
まぁ、ここではそういった出産はできへんから、大きな病院へ頼んで出産さしてもろたんやけどな
後から、ご本人が来て『ちゃんと赤ちゃんに会うことができて良かった』って言ってくれたんよ
(出産と同時に赤ちゃんも死亡するわけなのですが)
その人にとってはそれが良かったんやな、あんたはどう思う?」


「ちゃんとどんな状態であれ自分の赤ちゃんに会いたいと思う人もいるんですね、その方にとっては良かったのだと思います」
そう答えることしかできませんでした
しかし、その時、のちに聞くことになる「誕生死」という意味の一端を知るきっかけになり
さらに「それぞれが持っている考え方や想いをもっときちんと聞くべきではなかったか?」
過去の自分の仕事を振り返り、初めて考えさせられた出来事でした


私自身は、死産の経験はありませんが
1度、妊娠中に(27歳)なんと水疱瘡に罹ってしまい
大人になってからの罹患でしたので、髄膜炎まで起こしてしまったため
治療するため妊娠の継続をあきらめざるを得ませんでした

自分が水疱瘡に罹っていないのはわかっていましたが
20代前半に勤務していた大病院で
今から出産する産婦さんが水疱瘡に罹っている、という状態に遭遇しました
出産を取り扱う先輩と新生児ケアに当たる私の2人が、未だ水疱瘡に罹患していないことが
さぁ、出産だ、という寸前に判明し
夜勤帯ですぐに他のスタッフに代わってもらえる状況でもなく
先輩から「これで2人とも罹っても仕方ないよね、覚悟を決めて頑張ろう」と言われ
そのまま、出産に挑みました

その後、2週間たっても3週間たっても、症状は現れません(先輩も)
「やったー発症せずに抗体だけついた」と勝手に喜んでいました
(要するにワクチンを打った状態と同じになったと喜んでいたのです)

妊娠の継続をあきらめるとき
「どうして、もっと慎重になって調べておかなかったのだろう」自分を責めました
医療従事者なのに何やっているんだろう?

こういう事態が起きたとき大体「自分を責める」ことが多いです
ご本人の不摂生や不注意で起こることがないとは言いませんが
大方は誰のせいでもないのです

ご本人が自身を責めることなく、ご家族も気持ちが納得のいくようにするには
「周産期におけるグリーフケア」がもっと世の中に浸透していくことが大事なのではないかと思いました

最近は助産師になる過程でこのようなケアについても学習するようになるそうです
多くの助産師が、きちんと向き合っていくことができるようになるのを望んでいます
私も、もう出産を取り扱うことがなくっても、そのような場合にも対応できるように勉強せねば、と思いました

そして、悲しいことではあるけれども
死産や流産を経験した方に励ますつもりで
「早く忘れたほうがいい」
「次に妊娠すればいいじゃない」

などの言葉は、ご本人にとってとても酷なことですので、絶対にそのような発言はしないでください



最後にグリーフケアとは関係ないけど
私は、水疱瘡にも罹ったことがなかったけど、おたふく風邪にも罹ったことがありませんでした
おたふくに関しては、高校時代に一緒に生徒会の仕事をしていた先輩がおたふく風邪に罹ってしまい
前日まで一緒にいた私は、てっきり自分も罹るもんだと思っていたら
何の症状も出ず・・・
これも、安易に「抗体だけできてよかったなぁ~」と思っていました

次に妊娠しようと思う前に抗体を調べました
「ムンプスウイルス(おたふくのウイルス)の抗体なし」
ちゃんとワクチンを接種しました

風疹は妊娠初期に罹ると、胎児になんらかの影響が出る可能性があります
妊娠初期に血液検査で必ず抗体価を調べますが
気になる方は、その前にちゃんと調べておいてもらった方がいいかもしれません
私は、風疹に罹った記憶はあるけど、怖くなって調べました
こちらはちゃんと抗体がありました

むやみに怖がることはないのですが
後で、心配になるよりは、気になることは医療機関に相談していただくといいですね
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