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最近問題のずんずん運動について

ちょっと悩んだのですが、これだけ大きな問題になっているので
書かせていただくことにしました

「ずんずん運動」
赤ちゃんが死亡する事故が起きており代表者が逮捕されました

ネットで画像や動画を見ましたが
赤ちゃんの解剖生理を全く無視している動きに驚いたのと同時に
このNPO団体が15年も放置されていたということにもっと驚きました

こんな動きをさせていて今までいろんな問題が起こってもおかしくありません
表面化しなかったのが不思議です


今回この件に関して2点に分けてお話したいと思います
1、親には責任がないのか?
2、医療資格を持たないものが赤ちゃんにこのような施術をしてもいいものか?


まず1つ目 親の責任は?
旦那がこの画像を見たとき
「こんなんどう見たっておかしいだろ、素人目にだってわかる、こんなことさせる親もおかしい」
(旦那は医療従事者ではありません)

確かにすごい首の曲げ方をしているし
先ずだっこのやり方からしておかしいし、こんなことしてたらそりゃあ「低酸素脳症」になって当たり前だと思いますが
親御さんの責任と考えることはできないと思っています

ここのセミナーに参加したり実際に施術を受けさせた方の中には
・子供の疳の虫がひどくて夜もほとんど眠れず何とかしたい
・重症のアトピーや治癒が困難な疾病を抱えている赤ちゃんを何とかしてあげたい
・ダウン症などにもいいと言われれば、少しでも自分の子供に何かしてあげたい
このように困り果てて藁にもすがる思いの親御さんもいたことだと思います

「当たり前のことをしていたのではうちの子はよくならない、こういった先駆的?な施術だと効果があるかも」
そんな風に考えたかもしれません

この代表がどういう思いでこのNPOを立ち上げたのかはわかりませんが
きちんとした医学的知識もなく、自分の思い込みだけで良いと判断し
多くの赤ちゃんに被害を出しているのでしたら「無責任」だと言わざるを得ません

逮捕に至るまでにも、明らかに異常な事態が何度か起きているにも関わらず、そのまま続けているのですから
これはもう、本人がなんと言おうと「悪意」のある行為です

これって弱っている人への宗教の勧誘にも似ていませんか?
心身ともに疲労してしると判断力が鈍ることがあります

問題のないお子さんをお持ちの方でも
「うちは今までにない方法でこんないい効果を出してますよ」なんて謳い文句で勧誘されたら、興味を持つ方もいらっしゃるかもしれません

セミナーの途中でおかしいと思って踏みとどまった方もいらっしゃったようですが
自分に思い込ませたり、もうちょっと踏み込んで言えば「洗脳」されているような状態ですと
そのまま施術を受けることになったり、セミナーで聞いてきたことを実践してしまうかもしれません


こう考えると、問題が起きていることを無視し「悪意のある行為」を続けている方が悪いのであって
赤ちゃんもその親御さんも被害者です


論点がずれますが
「騙す方が悪いけど騙される方も悪い」
「いじめる方が悪いけどいじめられる方にも問題がある」
そんなことはありません
どんな理由があろうとも騙す方やいじめる方が悪いんです

ただ、この情報過多の時代、玉石混合の情報の中からいい物悪い物を見分けて
自分を守るすべを身につけなくてはなりません

そういう意味では、いろんな育児法が出ているようですが
本当に必要なものなのか判断することも親御さんには必要だとは思います

でも、明らかに問題のある行動を多くの人に広めているのですから
悪いのはその団体です
親御さんに責任を問うのは筋違いだと思います


2つ目 医療資格がないのに赤ちゃんの施術をするのはいかがなものか?

「ベビー整体」「ベビーマッサージ」
このあたりは国家資格者でなくても法律的には問題ありません

しかし、ベビーマッサージの資格にも
赤ちゃんの解剖生理学から詳しく学ぶカリキュラムが組まれていて
資格習得までには厳しい規定を設けている団体もあれば
数日で簡単に資格を取れる団体までいろいろあります

このベビーマッサージでも少なからずトラブルがあるようです

赤ちゃんと触れ合うのにいちいち資格は必要ではないのかもしれませんが
マッサージ中に赤ちゃんの具合が悪くなっても見つけたり、対応したりできるでしょうか?

医療従事者と言ってもいろいろですが
学校卒業したてのホヤホヤの新人さんならいざ知らず
この仕事をしていれば赤ちゃんの状態が異常かそうでないかの見分けができなくてはいけません

実際健診で連れてこられた赤ちゃんを
ママさんはちょっと元気がないかな?くらいの気持ちで抱いていたのですが
診察しようと赤ちゃんを見たら、明らかに異常だとわかりすぐに処置が必要になった事例があります

対応した助産師は「なんでもっと早く連れてこなかったの?」と聞いたそうなのですが
ママさんにはそこまでの必要性があったかどうかは判断できません

そのような事態がベビーマッサージ中に起こったらどうでしょう?
赤ちゃんは不調があってもぐずったり泣いたりするだけで言うことができません
本当は状態が悪いのを「おとなしい」と勘違いすることもあります

ベビーマッサージの本もたくさん出ていますので、それを見ながらお家でママさんが赤ちゃんと触れ合う時間を作ってもらうのには問題ないと思いますが

自分が教える側に立ってサロンなどを開くのであれば、そのあたりの責任をきちんと考えていただく必要があると思います

私もベビーマッサージを始めるのであれば
もう1度小児科分野を復習し、乳児の救急対応などを医療のセミナーに参加して技術を確認してからでないと始められないと思っています


話がベビーマッサージになってしまいましたが
デリケートな赤ちゃんの身体を触るのであれば、それなりの知識をもって
不測の事態にも対応できるようにしておく責任を持つことが必要です

私が行っているアロマトリートメントも国家資格が必要ではありませんが
必要な知識と対応できる技術をもって行う責任があると思います

このような「代替療法」的なものは医療資格が必要でないことの方が多いのですが
実際に教えたり施術したりするのであれば、基本的な医療的知識を持っておくことも大事なのではないでしょうか?

ベビーマッサージにしてもアロマにしても必ずしも医療資格が必要だとは思いません
四角四面になるより、ある程度は気軽にみんなで楽しんでもらいたいという気持ちもあります
ですが、人様の身体になんらかの影響を与えるわけですから
「癒したい」「いいことしたい」というだけではちょっと責任感に欠けるのではないでしょうか?

じゃあ医療資格があったとしても、本来医療介入が必要なのに代替療法で済ませようとして
重大な事態を招いたことも少なからずあります
医療者だからと言って必ず安心できるわけでもありません

国家資格のある医療者であっても、民間の代替療法の資格であっても
「クライアントの身体に責任を持つ」ことが大事なのではないでしょうか

ベビーマッサージ中に具合の悪くなった子がいても
「具合が悪いのにつれてきたママさんが悪い」これはとんでもない責任転嫁です

ずんずん運動にしても
「私はちゃんと施術したけど、子供の方に問題があって私には責任がない」と言うなら
これは犯罪です

医療資格があるとかないとかそれ以前の問題です

なんでもかんでも「代替療法」にまで医療資格の必要があるとは今のところ考えていませんが
赤ちゃんに限らず大人であっても、お金をもらってプロとして身体に接するのであれば
それなりの規定がこれからは必要かもしれませんね

アロマでもプロ意識の高い人と接することが多いので
安易に考えている人がどんなものかわかりかねますが
気軽に受けられるクイックマッサージでもトラブルがあるようですので
施術する人が意識づけできるような一貫した教育が必要かな?とも最近思うようになりました



どう考えたって悪いのはこの団体であって、赤ちゃんや親御さんは被害者です
被害に合われた赤ちゃんの親を責めるようなことはできません

しかし、このような被害に合わないために情報を正しく判断することも必要です

医療のセカンドオピニオンではありませんが
「これはいいかも。やってみようかな?」と思っても
周りの人に聞いてみたり、健診の時に医師・助産師・看護師に聞いてみたり
地域の保健師に聞いてみたり
誰かに相談してから行動を起こしてもらいたいと思います

私たち医療従事者もこのような事態が2度と起きないように
ママさんの話をしっかり聴いて受け止めて、正しい判断ができるような相談をしていきたいと思います
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